これまで色々な焚火台を使ってきましたが、それぞれ特徴があり、使う人により、焚火の楽しみ方が結構違うようです。今回は、近年お世話になった焚火台を振り返り、スタイルにあった焚火台探しの参考になればと思います。
焚火のスタイル
焚火のスタイルを大きく分けると、グループや何人かで集まった時のように、とにかくガンガン燃やし続ける事が好きな「キャンプファイヤータイプ」。一方、ソロキャンプの夜のように、目の前の、至近距離にある火を消えないように育みながら、聴いて眺めて楽しむ「火と戯れるタイプ」にわかれます。もちろん、その時のキャンプ状況により焚火のスタイルも変わり、焚火台も変わるわけですが、大きく分けるとこんな感じじゃないでしょうか。人が増えれば火も大きくなり、焚火台も大きくなるわけです。ただ、あえて加えるならば、小さなお子さんもいる「ファミリーキャンプタイプ」でしょうか。
また、キャンプ地までの交通手段により、焚火台の選択肢も変わります。車であれば、重量の影響は少ないですが、オートバイなどは積載に制限もあり、さらに自転車やバックパッカーなどUL キャンプに近づくにつれ重量が重要な要素となります。
焚火で何をしたいのか
焚火で何をしたいのかも大事です。キャンプで暖を取り、ついでに焼肉くらいができればいいのか。それとも本格的にアウトドア料理をしたいのか。昼間にBBQするくらいならホームセンターで売られているBBQ台で炭焼きの焼肉とかヤキソバとか手軽に楽しむのもいい。
BBQも、本格的にウェバーのグリルでハンバーグやソーセージをチャーコールで焼いてパンに挟んで食べるのは最高です。スモークもハマると奥が深い。ただ焚火とは違い、道具も違うので、焚火がしたいのか(暖房がメイン)、BBQがしたいのか(調理がメイン)。ここをはっきりさせましょう。
焚火台
それでは、歴代使ってきた焚き火台。BBQグリルはここでは割愛します。
ロゴス ピラミッド XL
囲炉裏のように囲みたかった事と、当時ダッジオーブン料理が流行り、大きな焚火台が欲しくて買いました(確かこの前も一回り小さなロゴスを使ってました)。当時はスノーピークをはじめとして、この形が流行り。折りたためて平たくなるので収納性も良く、設営も簡単な焚火台です。
当時はまだ、キャンプテーブルはハイスタイル。ランタンはホワイトガソリンのランタンと普及してきたLED ランタンの併用で、調理はガスバーナーが主流でした。
今でも人数が多い時は持ち出しますが、形状からも空気の対流効果が少く、オートマチックな焚火台ではないので、火力が弱くなると煙と火吹棒で調整が必要だった気がします。
UCO フラットパック M
ソロキャンプが多くなり、こじんまり焚き火を楽しめて、軽くて収納が楽な焚火台を探して、これにたどり着きました。

バックパックにも入るサイズで熾火をためて調理するのにピッタリです。オートマチックなタイプではないので、火ができるまで少し慣れが必要です。

灰を捨てるのも簡単で撤収も早く、基本的にソロキャンパー向けのマニアックな対話型の焚き火台台(笑)。これまで一番多く使ってきた相棒。オートバイで行くキャンプくらいならこれを持っていきます。
パーゴワークス ニンジャ ファイヤースタンド ソロ
最軽量の焚火台を求めて、これにたどり着きました。荷物の場所を取らず軽いのはバックパッカー向きですが、使用上制限もありそうです。まず使用の前提として風が弱い事と、周りに枯葉や枯草などなく、燃え広がらない環境である事です。風があると灰や火花が吹き飛ぶので注意が必要です。

下がメッシュなので、燃えやすいのかと思ってましたが、意外と着火から燃え広がりが悪かった印象があります。勿論、使った薪にもよりますが。

かなりマニアックな焚き火台で、緊急用やULでの焚き火に限定されます。
UCO フラットパック スモークレスグリル
フラットに畳めて、設営も開くだけで簡単で早いのですが、二次燃焼構造なので、重量はそこそこあり、お値段も高いです。

まず火起こしですが、何か燃える紙とかダンボールとか燃やして、その上に薪を置けば、ロケットストーブ効果で薪が燃え広がるオートマチックな台です。

台自体高さが(深さが)あるので、調理する時は薪を増やすとレスポンス良く燃え上がります。

火力が大きくなると、側面に空いている穴から二次燃焼が見えます(写真だとはっきり見えませんが)。とにかく煙が出ないのが凄いです。燃費は悪いですが、とにかく燃えるので、傍らで本を読みながら、時々薪を投げ込めば問題なし。煙と火吹棒とは無縁な焚火がしたい方向きです。
また、燃焼は囲まれた箱の中なので、横風にも強そうです。
気になった点として、構造上側面は二重であり、上昇気流が強いので、熱も上に巻き上がり気味。つまり料理には最高で、夏の時期には丁度良いかもしれません。
欠点といえば、灰は外にこぼれず、全て溜まる構造なので、捨てる灰が多く、灰捨て場で逆さまにしないと灰を捨てにくいです。
焚き火で豪快な料理をしたり、とにかく燃やしたい、キャンプファイヤータイプの人向きの焚き火台です。
コールマン ファイヤーディスク M
焚き火台のランキングでいつも上位に推される定番です。何故今になってコールマンなのですが、使ってみて、シンプルながらも非常に使いやすい。着火もオートマチックなので初心者にもお勧めで、様々なスタイルの焚き火に対応できるマルチな台です。

こんな感じで火を点けるだけ。缶ビールの紙とかでも十分。凹面になってる形状も、熱反射効果がある気がします。

また、付属の網(使い勝手が悪い)以外にも、社外品の五徳も色々あり、目的やスタイルに合わせて組み合わせるのも楽しいです。

汎用的で安価なバーナー用の折りたたみ五徳も使い勝手が良かったのでお薦めです。写真はメスティンで炊飯中ですが、焦げなしの美味しいご飯が炊けました。
写真は少し横風があり、炎が流されてるのがわかる通り、高い五徳は風に影響されます。そんな時は反射板などで風防を作るか、付属のロストルや低い位置での対応になります。もしくは直置きも。

不思議なことに、こんなに詰まってても火は消えずに燃えるんです。ファイヤーディスクは。
最後に撤収ですが、浅いので細かな灰は風で自然に消えていくので(火吹棒は灰が飛ぶので注意して)片付けは楽です。
サイズはSMLの3サイズありますが、Mがポピュラー。薪のサイズを考えると、これくらいは欲しいです。Lは置き場所が気になります。Mだとしても、ディスクの深さがあり、かさばるので、持ち運びは車に限られます。Sは直径30cmなので長い薪はディスクに収まらず、携帯できないとなると、メリットは収納スペースくらいでしょうか。
セカンド焚火台
焚火台もゆったり楽しむメインとなる台もあれば、メインとしては少し使いこなすのは難しい焚火台もあります。私はあくまでマニアックなお遊び焚火台として
笑’コンパクト焚き火グリル B-6君
これぞまさにマニアの為の焚火台。ゆるキャンでりんちゃんが買った賽銭箱です。デザインや作りは本格的。後にA4も発売されましたが、そちらは使った事はないです。
基本的に一から火を起こすのは大変なので、焚き火や薪ストーブでできた熾火を移したり、出来上がった炭を持ってきます。炭火の上で焼き鳥とか調理するのが楽しみ。タープやワンポールのような背の高く広い環境なら、テーブルの上で最高です。
火起こし・火消し器
焚火というより、家で 笑’s B6 や 七輪に使う炭起こしがメインです。
最近は色々なメーカーから出てる、火起こし器兼火消し壺です。私が持ってるのは昔のモデルですが、火起こし機能は変わらないでしょう。

一人囲んで暖を取るだけなら焚火台として機能しますが、地面へ直接熱が伝わり、灰も落ちるので、焚火台や何か台の上で使う必要はあります。
最後に
焚き火についてや、これまで扱った焚き火台について、実際に使ってみた感想を紹介してきましたが、参考になりましたでしょうか?
個人的には、車での移動であればですが、やはり万能なコールマンのファイヤーディスクがお薦めですね。自分のスタイルにあう焚火台を見つけて楽しんで下さい。
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