2 – 6人用の薪ストーブ対応のワンポール ホットテント
二人以上のテントで、アメリカで買った大きなコットがニ台入り、薪ストーブが使える軽量なテントを探してました。コットの高さが高いので、ワンポールの大きめでスカート付きを探したところ、OneTigrisとPreself がどっこいで最終候補に挙がったのですが、OneTigrisの方が 10角形でペグの数が多く設営は面倒ですが、煙突も考慮すると強度があった方が安心なので、OneTigrisにしました。
テント仕様
テントの仕様ですが
・設営時 直径3.8m 高さ2.4m
・収納時 20cm x 20cm x 58cm 重さ4.2kg
・70Dコーティングナイロン 耐水圧3,000mm
・YNSジッパー
軽量ではないですが、大きさ考えるとまずまずでしょう。ペグは 24本ありますが、アルミなら軽量化はあまり期待できないでしょう。
形状はワンポールの 10角形。両開きの出入口が 2箇所あります。上部には 2箇所換気用の通気口があります。下はスカート付きなので、冬場の冷気侵入を防げます。
ストーブの煙突穴ですが、ワンティグリスのストーブの煙突直径が 8.38cmで、これに対応してるようです。一方、今回対象となる薪ストーブは Pomolyの Travellerです。煙突の直径は 6cmですから、この隙間を煙突ガードでどうするかです。
開封
まずは簡単に中身を確認します。
収納袋だけ見ると余裕がありそうです。キャンプ道具のほとんどのケースが収納袋がキツく、一度出すと入れるのに苦労しますが、このテントの場合余裕でした。
大きく分けて、テント本体、ポールとポールの収納袋(一部として使います)、ベグ、ロープ、煙突不燃窓になります。収納袋から出てる説明書は縫い付けられてます。
失敗した写真です。先に両方の入口 1,2,3,4 をペグダウンしてしまったので、ポールが立てられません。メインの入口を決めて1,2 をペグダウンしてからポールをたて、それから3,4をペグダウンなら一人で立てられそうです。
実は、ベグダウンして安心してしまったのでガイロープ張るの忘れてました。ただ、この日は無風で穏やかだったので、そのままで過ごしましたが、結露がでるとテントが少し緩んでました。ただ基本的に問題ない程度でした。これも 10角形でペグダウン箇所が多く、張りが保たれてるのかもしれません。
煙突ホールと薪ストーブ
このテントの特徴の一つが薪ストーブ用の穴で、購入を決めた理由の一つです。薪ストーブは「Pomoly Traveller」との組み合わせなので、そちらのレビューも参考にして下さい。
煙突ホールはワンティグリス用のサイズなのか Pomolyより大きい穴です。今回はそのギャップを利用して煙突ガードも自作しました。かなり満足した出来栄えです。
居住性
今回は大型コット 2台と、ビジョンピークスの 20年くらい前のコット(高さ普通)の計 3台と薪ストーブ設置(寝る前に火は落としました)したままのレイアウトでしたが、さすがに無理がありました。
先に結論からですが、高さのあるコットの場合は2台がいいところです。直径最大 3.8Mとはいえ、円錐型なので高くなればなるほど狭くなり、テントに触れていると結露で濡れてしまいます。低いタイプのコット(高さ 10cmとか)であれば、センターポールの片側に二人寝れるかもしれません。ただ荷物がコットの下に入らなくなるので、その分荷物のスペースが必要になりますが、コットをテントの隅ギリギリに寄せると、手が届かないデッドスペースができるので、テント隅に荷物を置ければスペースを有効活用できます。またコット 3台を同時に設置すると身動きが取れないので、コットをベンチにして座り、寝る時に最後のコットを組み立てるなど、やりくりが必要でしょう。
薪ストーブの場合は煙突が危険です。触らないのは当たり前ですが、酔っ払うようだと火傷は勿論、ダウンなど洋服が煙突に触れたり非常に危険ですので自己責任になります。
煙突の穴はセンターに近いところにあるので、テントの出入り時などバランスを崩すと、ついつい手を付いてしまいそうです。というのも、立つと真ん中は高さがありますが、端になるほど低くなり立てなくなるからです。薪ストーブ導入の際はレイアウトを良く考える必要です。石油ストーブの方が煙突が無く、火傷の危険性もかなり低いので、レイアウトの自由度は高そうです。
通気性
煙突口は薪ストーブ用ですが、2箇所の通気口と、何よりも入口が2箇所あるのが素晴らしいです。入口はダブルジッパーなので、上から開けたりも自由自在です。下にはスカートがあるので冷気はある程度抑えられます。
最初はT/Cなどと比べても薄いので心配でしたが、外気温との差もありましたし、万が一雨が降っても耐水圧はあるようなので、あらゆるシーンにも対応できそうです。夏場は入口を両方開ければ風通しも良さそうです。
薪ストーブは外気が 0度くらいでも中は暖かくなりましたが、今持っているパセコの石油ストーブでどれくらい暖まるのかですが、上部通気口を常時オープンすれば朝までストーブを点けられるメリットはあります。(薪ストーブの場合は薪が燃え尽きれば消えてしまう)
結論
「二人用で、コットスタイルのキャンプ」もしくは、「エアマットを直に敷いて寝れる人向けのフロアースタイルのキャンプ」なら、オールシーズン使えて便利なテントです(但し雨は経験してないのでわかりません)。山岳用のシングルテントなら2張りできそうですし、プライベート感があっていいですね。
あえて欠点を挙げるならば、
・10角形なのでベグダウンとガイロープ張りが多く、ガイロープは足を引っ掛けやすい。(ペグダウンはさほど手前ではないですが)
・ワンポール共通ですが、このサイズで2人ならまずまずだが、中央にポールがあるのでレイアウトに制限がある(このサイズより小さいと厳しい)。仕様では 2 – 6人となってるが 6人だと直にマットを敷いて寝るだけでしょう。
・付属のベグは軽くてしっかりしたペグだが少し短い(他のテントでも同じ)ので、状況に合わせて長さの違うペグを使う事になる。
・下が地面なので夏場は蚊帳やインナーテントなど気になる人は虫対策が必要。雨がひどい日はコットが前提。
・ポリコットンではないので、テント外での焚火する際には焚き火台とテントとの距離を離して、飛び火に注意が必要。
とはいえ、価格、重さ、収納サイズ、使用時の大きさ、防水性能、機能などを考えると、初の実戦投入でしたが、期待通り大変満足しています。
おまけ
ワンポールなので、ボールフックを使っており、一酸化炭素中毒警報器を引っ掛けてましたが、何かの際に奥さんがオイルランタンのハンドルを同じフックに引っ掛けたので、オイルランタンの熱で溶けてしまいました。
動いてるみたいですが、センサーとして大丈夫なのかわからず、信用はできないですね。「オイルランタンを引っ掛ける時は、上に何もない事を確認するように」という教訓でした。
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キャンプに限らず、洗車、ゴルフ観戦、足台など、いつも愛用している「折り畳みスツール兼テーブル」ベアです。邪魔にならないので車に積みっぱなし。家にも別セットがあるくらい場所も取らず重宝してます。
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