今回は、色々なサイトで、おすすめの焚き火台に必ず登場する、Coleman の Fire Disk 焚き火台をレビューします。
まず、今さら何でコールマンなのか?ということから説明します。
何故コールマンの焚き火台
最近UCOの二次燃焼タイプのフラットパックを使ってみて、改めて焚き火台も個性があり、用途により全く違いがあると実感しました。
また、鉄製品が有名で、YouTuber御用達、タキビズムの焚き火台「JIKABI」に惹かれてましたが、基本は胡座スタイルで直火を楽しむ設計の台。一方、膝を傷めてる私は、座敷に胡座は快適ではなく、椅子じゃないとくつろげない。つまり直火スタイルは低すぎて合わないのです。また、値段が高いのも痛いところ。
そう考えた場合、タキビズムのように浅く幅広な直火デザインだけど、地面から高さがあるロースタイルに合う焚き火台。でかつ、コスパに優れてる焚き火台は何か検討しました。
シンプルなデザイン。評判の良さなど調べると、やはりコールマンのファイヤーディスクが挙がります。これほど定番で、毎回取り上げられる、ファイヤーディスク焚き火台とは何が良いのだろか? と考えると無性に試したくなりました。
大きさは3種類
今回購入したのはスタンダードサイズで45cm。その他、直径30cmのソロ。逆に直径60cmのMAXがあります。ソロといえども深さがあるので携帯には適してなさそう。薪の長さを考えると40cmは欲しいところです。MAXは余裕で大人数で囲むのに最適なサイズですが、収納場所の確保が必要です。
火入れ
開封したてのファイヤーディスク。まるで凹面鏡のようです。この形状も熱反射効果を発揮してるのか。

一般的な長さの薪を入れるとこんな感じ。

100均のファイヤースターターを少し入れて点火。火の着きもよく、何もせず燃えていきます。

燃やした薪が針葉樹で軽い感じだったので、燃えやすかったのかもしれませんが、後に使った広葉樹もよく乾いていたからか、手間かけず燃えていました。着火しやすい焚き火台だと思います。
良く燃えるのは空気が横から入りやすいからで、燃焼効率もよく煙も比較的少なかった。凹面であり空気も横に抜けるので、熱がカラダ全体に伝わってきました。二次燃焼タイプのUCOスモークレスとは対照的。体を暖めるならこちら。料理するならあちら。ですかね。
片付けに関してですが、薪を二束燃やしましたが、下に溜まる灰が少ない印象。オープンな焚き火台は、何れも風で細かくなった灰が消えて行くのです。
今回は、火の粉が風に飛ばされるような風もなく、川原で広い場所でしたので問題ないですが、乾燥して落ち葉が多かったり、狭い所で風が強い時は、火の粉が飛びやすく、控えたほうがいいかもしれません。
灰の処分も非常に簡単でした。脚を持って灰を捨てに行くだけ。洗うのも簡単で(普段洗った事ありませんが)クリーンな感じで収納できました。
付属品と社外品のロストル
純正のロストル(網)は、円形に近いものですが、深さが浅い焚き火台なので、アメリカのようにBBQ用のチャーコールやオガ炭使用が前提。
ただ焚き火とBBQは別なので、焚き火となると、薪がかさ張り、付属の網だと薪の追加も難しく、使い難くそうです。
そして、今回購入した五徳は、中華製と思われる、「3段火加減調整 」とあるものです。ロストルの高さを離すことで火加減を調整するコンセプトです。
まず開封して気になったのは、一部バリがつよく、ヤスリがけして、ひっからないようにしました(これは覚悟の上)。気に入った点は設置がロストル台を開いてファイヤーディスクにのせるだけなので、素早く簡単。但し付属のロストルは網ではなく、鍋などを乗せるタイプなので、メッシュは別途必要です。

いつも愛用しているDOD のメッシュ(右)と比較してみます。付属のロストル(左)は、長さがDOD とほぼ同じですが、両端が滑り落ちないように加工されています。DOD は乗らない事はないですが、ギリギリ届く感じなので、滑り落ちるリスクが高く危ない。となると、

斜めにロストルを置く。

もしくは、付属のロストルに対して直角に配置するやり方です。
3段階とありますが、高さがあまり変わらないので火力のメリハリがありません。もう少し高さがあると使い勝手が良かった気がします。
今回初めて雪平鍋を使ってみたので火加減がよくわかりませんでしたが、薪が普通に燃えてる状況で炊飯をしてますが、この距離だと、なかなか沸騰しません。

ということで、一段下げます。

少し火が落ちたかもしれませんが、あまり変化はないようです。もっと薪を燃やして火力が必要なのでしょう。

となると、燃費運転を考えるなら、最終形は直に乗せるスタイルです。熾火の熱も加わり沸騰してきました。キャンプ用のアルミとかチタンクッカー使うなら五徳要らないかも。

ケトルもお湯を沸かすだけなら直置きで丁度いい。直火っぽくいいなあ。
一方、ロストルは高さがあるので、肉など生の食材をゆっくり火を入れながら調理する際に重宝しそうです。

また、この「3段火加減調整 」ですが、もしかしたら、長方形の焚き火台にも使える気がします。特に前回の二次燃焼タイプの焚き火は、炎が上昇気流で上がるので、ロストル台が乗っかれば便利に違いません。UCOのフラットパック スモークレスでも試してみたいです。
他にも使えそうなゴトク
他ファイヤーディスクを実際使ってみて、実際に役立ちそうなロストル・ゴトクを探してみました。

タキビズムの焚き火台「ジカビ」には三角形のゴトクが付属しており、こんなシンプルなゴトクががカッコよくて欲しくなるのです。

使い方が少し違うかもしれませんが、100均製品で見つけたのが、セリアのアルコールストーブ用の折りたたみのゴトク。

耐熱性は怪しいですが、ケトルを乗せたりする程度なら、開くだけだし、場所もとらず、使えるかもしれません。
無骨でカッコよく、色々使えそうなキャストアイアンのゴトク。最近流行りのマルチグリドルとの組み合わせがベスト。薪ストーブにも使うらしいがどうやって? ファイヤーディスクと一緒に収納できれば神フィット間違いなし。中華鍋とも相性良さそうですが、かさばるのが難点です。
シンプルなゴトクですが、ペトロマックスの三角形のゴトク。直火をイメージした製品で、重いですが、折りたためるので意外とスペース要らず。ダッジオーブンを乗せるなら欲しいところ。最大寸法が34cmだから45cm のファイヤーディスクに乗せるとどうか?高さは18cmです。
そして、ファイヤーディスクを使ってみて、タキビズムの焚き火台のように、周囲にクッカーなど置ける、「土星の輪」があると使いやすそう。一周でなく、1/3程度でも手前に置ければ有り難いです。高さが23cmなので、面一で繋がりそうな代用品があるか探してみます。
今回のまとめ
ロースタイルにピッタシのコールマンファイヤーディスク。下から広がりながら上がる熱が周りを暖めてくれる直火に近い焚き火台。寒くなれば尚さら有難みが増えそう。後ろに反射板を立てれば暖かさ倍増で、ソロキャンプの焚き火に最高。逆に真夏の暑い時などは、二次燃焼タイプの焚き火台が横への熱が少ないので、調理の為の焚き火としてベターかもしれません。夜暑いのは耐えられないですから。求めるキャンプのスタイルで決まりますね。
次回は、更に使い勝手を追求しながらファイヤーディスクを極めて行きたいと思います。
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