以前のアルスト比較で、エバニューのチタンアルストは、トランギアに比べて湯沸かしに向きだということがわかりましたが、さらに湯沸かししか出来ないブルーノートとの棲み分けを考えてみます。
今一度エバニューチタンの仕様です。
■エバニュー チタンアルコールストーブ EBY254
サイズ:外径71.5×高さ42mm
容量:70ml
質量:34g
素材:チタン 芯 グラスウール
30mlのアルコールで約5分間燃焼。およそ400mlのお湯を沸かす事が出来るようです(外部環境や燃焼モードにより誤差あり)。
そしてブルーノートです。
■エバニュー Bluenote stove EBY639
デビュー当時は、サイズと放たれる炎の美しさで話題になりましたが、実用性は限ら、一人でコーヒー沸かす程度なら丁度いいサイズ。
サイズ:外径50×高さ32mm
容量:15ml
質量:13g
素材:アルミニウム
15ml のアルコールで約7分間燃焼。
15mlで300mlのお湯を沸かせるのがコンセプトだそうです。日清製粉のカップヌードルに必要なお湯の量は300ml程度。大きなカップ麺だと400ml程度は必要となります。沸騰させる必要はないとして、沸かすの定義って何度なんでしょうか?
外観はお酒のぐい呑みみたいですが、内筒部は下に向かって狭くなってます。その分外筒部の気化する空間を確保してるのでしょう。
ブルーノートが凄いと思うのは、こんなに小さくても内筒外筒構造や炎の広がりを考えて作られてる事です。外筒孔はやや間隔を空けて10ヶ所。内筒口に近い一番上ではなく、中央よりやや上にあります。
炎は上ではなく横方向に柔らかく広がります。
15mlだと本体の見た目からは少ないので、アルコールの入れ過ぎに注意。
火にかけられる容器であれば、冷えたコーヒー、や味噌汁をそのまま温めるだけ。まさに消火は考えないコンセプト。固形燃料感覚です。
■燃費効率はとうなのか
メーカー情報をまとめると
チタンアルストは 30ml で400mlの水を5分。ブルーノートは 15ml で300mlの水を7分ですから明らかにチビのブルーノートの効率がいい事になります。実際は、沸かすお湯の量や、放熱効果により結果は変りますが意外です。
エバニューの Ti FD400 NH に300ccの水を入れるとこんな感じです。実際に着火してみます。
少しケチってアルコールの量が少なく時間が足りなかったようです。特にチタンアルストは暖まりきらなかった感じで、本来もっと火力があるはずです(ブルーノートよりパワーはあるので)。でもブルーノートは炎も派手。暖まるのも早く、全開だとすぐ燃料切れです。
ブルーノートを扱うと、プリヒート用に少し入れたり、少ない量を正確に入れる必要があり、このような作業にはエバニューのアルコールボトルが便利です。やはりアルコールと火を扱うので不用意にアルコールをこぼす事は避けたい(フィールドでは貴重なアルコール)。60ml (高さ97mm)を使ってます。
30ml のタイプもあり、高さが 81mm なので 「Ti 400FD Cup」 に「BLUENOTE⁺stove」、
「Pre-Heating Plate」、「Ti9G Windshield」そしてライターが全部入るらしい。フタ(mulTidish)も閉まるらしい。
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