前回は、IGTについて色々不満を述べてきましたが、基本的には規格の統一化であり、気に入った異なるメーカーのアイテムを好きに組み合わせて楽しむコンセプトだから、ユーザーにとってはありがたいはず。今回はIGTについて私なりに整理してみます。
IGT規格の互換性
IGT規格は 360 x 250 x 12mm ですが、同じ規格とはいえ、現実的には、干渉して合わなかったり、色々問題はあるはずだが、それはしょうがない。そんな意味では、スノーピークのフラットバーナーのようなパイオニア的製品は、各社が問題ない事を確認して製品化くるから、先駆者のアドバンテージがあるはずです。
もっというなら、IGTはフラットバーナーと組み合わせる、スノーピークが打ち出したアウトドアのシステムキッチンなのです。
スノーピーク フラットバーナー
IGTの王道を行くフラットバーナー。IGTテーブルのために買いました。
これは使ってみないとわかりません。SOTOのST-310も長年使っておりIGTのアダプターもありますが、火の安定性、使いやすさなど、素晴らしいの一言。本格的な調理をするには必要不可欠。一度使うと他には戻れません。
キッチンの調理器具となると、オーブン、ロースター、電子レンジなど。そういえば、昔アメリカでキャンプに家から電子レンジ持ってきた友人がいたのを思い出しました。
電子レンジは無しとしても、オーブンやロースターはBBQコンロがあるのであり得そう。ポタ電と組み合わせてACは付くかも(安全規格クリアがNGか)。ブレンダーとか、キッチンの電化製品を使うの便利だし。
IGT互換対応シンク
その他キッチンのメイン機能といえば「給水とシンク」ですが、場所が小さ過ぎるし、排水は非現実的。でも給水と洗桶くらいならあり得るでしょう。
実は冬に向けて買おうか考えてるのが、ユニフレームの「フィールドキャリングシンク」
説明によると、直接火にかけられるので、お湯での洗い物を可能にします。ハンドル付きで野菜や食器などの運搬、食器の収納としても活躍する、使い勝手の良さそうなシンクです
サイズが 375×260×135(高さ)mm なので、すんなり使えませんが、工夫してDIY で下に吊るしてる人もいるようです。
食器など洗った後に乾かしておくメッシュのカゴなども便利です。昔は網に入れて外で乾かしましたが、二人くらいで少しなら手元にあると便利です。特にテント内での調理がメインの時などは。
私は deerest 1.0 水切りバスケットを使ってます。メッシュではないので、箸やスプーンなどは間から落ちやすいですが、簡単に折り畳めて深いので気に入ってます。フォークやスプーンは、メッシュの袋に入れるといいのかも。
ユニットテーブル
IGT(Iron Grill Table)はスノーピークの規格であり、元々ガッチリした造りの製品が多く、システムを組むとかなり高価でした。私の持つユニットテーブルもフレームやレッグは鉄製品です。無骨でガッチリしたロースタイルに合うシステム構成です。
色々な機能が揃い出すと、2-3ユニットでは足りず、多くのユニット対応が求められます。既に5ユニット対応の折りたたみテーブルも増えており、多くはアルミ製品が多く、軽くて、テーブル面の拡張が可能な製品や、脚の高さを細かく調整できたり、かなり進化してます。何よりも安価なのが魅力的です。最近はアルペンアウトドアーズのIGT互換テーブルが話題です。フィールドラックのような前の製品とも連結できるようです。

使うシーンでも異なります。最近はデュオキャンプで焚き火を囲むなら4ユニット(2ユニット X 2)。逆にテント内に籠る場合は、2ユニットで対応してます。
手持ちのユニット
フルサイズ 1.0 とハーフサイズ 0.5 がありますが、今のところフルサイズだけ。収納カゴ、まな板、フラットバーナーカバー、ST-310取り付けプレートです。ほぼキャンピングムーンです。

これにフラットバーナーとST-310を組み合わせます。

暗くて見づらいですが、キャンピングムーンのブリッジフレーム(2ユニット対応)。右のユニットにはフラットバーナー。左のユニットには、普段は1ユニットサイズのまな板を置いてますが、写真ではフラットバーナー用のカバーが置いてあり、その下に水切りカゴが付いてます。
テントにお籠りの時、ST-310を使う際は、フィールドラックやテーブルの上で使った方が便利な気がします。
フィールドラックと組み合わせ
ロースタイルの焚き火用のテーブルとして重宝しているフィールドラックですが、IGTとの組み合わせも可能です。
フィールドラックの二段重ねの利点は、これまで狭いテーブルの上でゴチャゴチャしてた物も下段に収納でき、テーブルの上がスッキリすることです。また、多くのアイテムとの距離が近くなり、狭いテントの中や、ロースタイルのチェアに座りながら、欲しい物に手が届くのは助かります。
自分の好きなアイテムを、好きなレイアウトでデザインできるIGT。本当のブームはこれから。今後リリースされる色々な製品が楽しみです。
 



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