いつも愛用のワンティグリスから新しいドーム型テントが発売されました。今回は「TOWER-M」をレビューしていきます。
TOWER-Mを選んだ経緯
これまで Rock Fortress が、真夏を除きシーズン通してメインで活躍してますが、ワンポールなので高いコットを使うと側面に寝袋が押し付けられ、結露があると濡れるのと、もう少し屈まずいられる空間が欲しくて、少し大きなドーム型を探してました。一番の候補はポモリーのDome X6。実際にキャンプ場で中も見せてもらいました。ただ納期もかかるし値段もそこそこ。そこ にTOWE-Mがリリース。入荷も少く、考えているうちに、すぐ売れ切れてしまったり。まだ出たばかりなので改良点などありそうだし、次のバージョンを待つべきか迷ったのですが、8月入荷分を見逃すと、タイミングを逸してしまいそうなので、あせって買ってしまいました。
また、最近韓国で多い外が見えるビニール扉や網戸に入り口を変えられるのも、新しい機能として興味がありました(メッシュくらい純正で付けてよといいたくなるけど)。
機能面では、Rock Fortress では入口が上部が狭く、閉めるにはファスナーを下まで降ろす必要があります。これが夜中に出入りする時に荷物などもあり体勢がきつい。TOWER-Mは入口の上部が広く設計されてます。ファスナーも中間部で留められるらしい。コールマンのタフスクリーンもそうですが、上から下に開けられると、メッシュを取り付けた時など、クローズ調整ができて大変便利。開放的に使ったり、逆に薪ストーブ入れてフルクローズでも使える。しかも透明なドアで外を眺めながら。新しい機能でオールシーズン対応できるのがこのテントの魅力でしょう。
主な仕様
まずTOWER-Mのサイズは 4m x 4m で高さは1.9m。重量は10.5kg 定員は2〜4人と意外と少ない(控え目な表現になってきたのか)。40Dナイロン(表UPF50+ UVコーティング 裏シリコンコーティング)
因みにポモリー Dome X6 は、6面構造で4m x 3.5m。高さ2m。テント8.5kg 定員は 4人&ストーブ / 6人ファミリーテント。インナーテントやグラウンドシートは別にあり。40Dシルナイロン PU3000mm
ワンポールのRock Fortress は、3.8m。高さ2.4m。定員2〜6名。70Dナイロン(片面防水加工)PU3000mm。重量は4.2kg。
何気に居住性はRock Fortress が一番良さそう? いや、それでは困ります。実はTOWER-M の次の入荷が待ちきれず、夏用にコールマンのタフスクリーンタープ 400 を買い替えてしまいました。サイズは4m x 3.2m。高さは2.1m。テントではなく、風には弱いけど、中が広くて快適です。
夏は暑いし、タフスクリーンにコットとタオルケットが最高です。やってみないとわかりませんが、TOWER-Mと連結したら巨大な要塞ができます。
オプション
TOWER-Mですが、オプションとして入口4箇所にメッシュもしくは透明のビニールが取り付けられます。
特にメッシュは夏場ないと厳しいので最低でも2枚は必要。実際メッシュは最初夏場なのに売り切れでした。TPUドアは逆に秋に向けて人気でしょうから品不足も心配。ただ無くても過ごせますが。
結局メッシュ4枚買うと2万円弱プラスなので、本体と合わせると10万円弱になります。
あと今後想定されるオプションは、グラウンドシート。ポモリーは既にオプションがありますが、要望は高いかもしれません。
個人的にですが、最近のゲリラ豪雨対策とUV 対策として、平らな面のトップ部だけでもいいので、フライがあると、結露対策にも安心です。(コールマンのタフスクリーンには是非欲しいです)
テント設営
開封の写真とかはありませんが、バッグです。

何故かブラックでカッコいいですが、テントは黒ではありません。

組み立てるとこんな感じです。マニュアルがないので、完成図から何となく組み立てますが、ポールが「黒と茶色」二種類で、黒がメインで茶色が補強って感じで、黒から組み立てていきます。

黒のポールはスリーブの端が黒です。

茶色のポールはスリーブの端が茶色です。
ややこしいところは、ブラックとブラウンポールがクロスするところで、どっちが上か下かですが、何となく吊り上げるようなイメージで張りましたが、メーカーの写真では上下のクロスポイントで逆になってました。

最後に、一本だけ短い黒のポールがありますが、トップの補強みたいです。一番最後に取り付けるポールなので見難い部分ですが、天井に黒のスリーブがあるので通すのを忘れないようにします。
レビュー

オプションのメッシュスクリーンを取り付けたところです。

やはり中は広く天井も高いです。コット2台入れても間は150cmは十分ありそうです、しかもコットの上はテントがオーバーハングしておらず、寝袋が濡れることはありませんでした。
出入口も閉め切ったり、窓のような感覚でテント内をレイアウトできます。

コールマンのスクリーンタープも使われてましたが、トリプルジッパーなので、上から下に入口をめくる事ができるので、室内の熱気を換気するのが簡単(写真のように)。入口が窓に変わります。タワーM は入口が4カ所もあり、中も広いので、出入口は1箇所もしくは2箇所で十分でしょう。今回の設営では1箇所でした。
天井ですが、リングが沢山あります。今回はLED ランプを2個取り付けましたが、対角線上にあと2つ追加できるので、かなり明るい室内になります。更に斜め上にもリングがありました。

翌日の写真が全て飛んでしまったので、分かりやすい写真が無いのが残念ですが、テントの密閉性と遮熱性がいい反面、結露は結構付きました。ポタポタ滴り落ちるまでではありませんが、室内でガスコンロでお湯を沸かすだけで、室内の温度も明らかに上昇しました。そんな時に出入口として使わず、窓や壁として使う部分を、上からめくり下ろせるように調整しておくと便利(メッシュか何も無しの場合)。今回は川沿いで湿度は高い場所だった事もありますが、密閉性が高く結構換気は必要みたいです。これから冬場のお籠りキャンプとなるとどうなるか。
室内の結露は、テント撤収時までに乾けばいいのですが、この日は雨が降る寸前で湿度も高く、山は雲海が出てたくらい。とにかくコットなどテント内の物を外に出し、中から手で叩き、結露を極力落としてから換気をしましたが、内側はポリウレタンコーティングなので乾ききらず。外側はシルナイロンなので、曇りでも乾いてました。
テントが大きいと乾かすのは大変です。特に雨の中での撤収となると、テントごと何かに入れて持ち帰ってから陰干ししたいので、イケヤのような大きなバッグとかあると良さそうですが、専用のロールトップバッグもあるようです。
まとめ
御値段もそれなりのテントですが、買って正解だったと思います。奥さんによると、私がこれまで買ったキャンプ道具の中で一番いいと、気に入ってました。
薪ストーブが使える事は大前提ですが、一番の理由は「高さもあり、コット2台入れてもゆとりがある」です。次は「出入口がトリプルジッパーで上から下に開けられ、出入口と窓の使い分けができる」。といった感じでしょうか。今のところ満足です。
秋もおとずれ、いよいよ薪ストーブのシーズン。タワーM でのお籠りキャンプが楽しみです。
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