T-BRICK と Travellerの違いは
間に合わないと諦めてましたが、キャンプ出発が遅れたので、出発間際に運送屋さんを見つけ、商品を受取る事ができました。ということで、今回は T-Brick のデビューキャンプとなり、トラベラーとの違いについて考えたり、メスティンの便利な薪ストーブ調理の使い方など紹介していきます。
T-BRICK 開封
ダンボールを持ってみて、想像より軽かったですが、ストーブ本体の重さは T-BRICK が3.0Kgですが、Traveller は1.5Kgと半分です。
今回はオプションのサイドテーブルも購入したので、一緒に梱包されてます。それから黒の布地バッグも入ってます。実際にストーブを収納してみると、左がT-BRICK で右がTraveller です。
さっそく取り出し組み立てですが、車にはトラベラーを積んでいたので、巻煙突、ダンパー、スパークアレスターは既に使ってるものを使用しました。前回から少し気になってたのですが、巻煙突が少し捻れた状態で記憶形状されてるようで、ダンパーやスパークアレスターは、エッジが斜めになるので、上手く入らず、煙突も直径が小さくなるとリングが落ちてくるなど、少し苦労しました。 次回はクリップで止めてみようと思います。
火入れ
いつものように、私流の着火は、落ち葉やらを小枝集めて突っ込み(特に杉の葉の枯れたのはすぐ燃えます)、薪を細く割ってパラパラ入れ、最後にティッシュペーパーに料理油を染み込ませて火を付けます。
ある程度燃えてストーブが暖まり、まだ火に勢いがあるうちに薪を入れて放置します。
サイドテーブルですが、普通にストーブにセットしましたが、地面が平らではないのか、足がストーブよりも長いのか、水平にはなりません。サイドテーブルはストーブ本体に向けて少し傾いてます。
「サイドテーブル」はオプションすが、色々置けて調理に便利。置いておくだけで温まるので、調理が終わっても冷めないように温めておけます。Traveller に無くてT-Brick が勝る一番の機能かもしれません(これが欲しくて買ったとも言える)。
Traveller は底にロストルが一体化されており、灰や小さくなった熾火は底に落ちます。一方、T-Brickは底が平面でロストルが無いので、薪を押し込むと灰や熾火も奥へ押し込まれます。逆に、手前に引き出すと手前が平らなので、熾火や灰がこぼれます。
この写真からも分るように、再燃焼効果か、中の容積が大きいからか、熾火状態の量が多い気がしました。自然と薪が多く入ってるのかもしれません。またロストルの影響で燃え方が変わるのか、次回はキャンピングムーン(Camping Moon)のクリップ金網 PRO W2 で試してみます。これは焚火台トップ用の金網ですが、T-Brickのロストルにピッタリらしいのです(勇み足で購入済なんです)。もしかしたら必要なくなるかもしれませんが。
また、今回改めてテオゴニアの火バサミが重宝しました。一番奥までかなり距離がありますが、ハサミを閉じて一番端をピストルのように持てば奥まで届きます。
燃焼について
燃焼に関しては、気持ちT-Brickが綺麗に燃えるかもしれません。ただ、この日持参した広葉樹の薪と、現地調達した杉の薪を使いましたが、乾燥が足りない杉との差をすごく感じました。やはり薪は乾燥してないと燃えにくく、燃えても臭いが気になります。つまり、ストーブの性能よりも薪による影響が大きいのかもしれません。まだストーブは火が点きやすく、楽でいいのですが、焚き火だとさらに大変。乾燥してないと煙が多く、煙いし臭いが大変です。
とはいえ、贅沢は言えないので、薪はスタートは細かく割り、火力を早く強めストーブ内の温度を上げますが、上がるのも下がるのも反応が早いのは、ボディーの小さいトラベラーだと思います。ロストルもあるので、火の立ち上がりは早いですが、気を抜くとすぐ火が落ちます。またTravellerは、煙突に近い、比較的奥側で火をスタートした方が対流効果が発生しやすく、煙突も早く暖まり安定しますが、T-Brickは真ん中でも高さがあるので大丈夫。燃やす量を増やして一気に暖めるのが良さそうです。T-Brickの方がボディーが1.0mmで厚く、ボディーが暖まり火が廻るのに少し時間がかかりますが、少し火が落ちかけても戻すのも楽です。
火力ですが、ストーブをガンガンに燃やさないので限界はわかりませんが、どちらも薪を数本入れれば赤くなってかなり熱を出します。Traveller もかなりのものですが、薪の追加やダンパー調整したり、少し忙しいかもしれません。
最後に片付けです。Traveller は一体構造なので、ボディーごと灰処理場に持っていき、扉を開けて、逆さまにしてボディーをバンバン叩くだけ。というより他にやりようがなく非常に簡単。一方、T-Brickは組み立て式だから、灰を掻き出して処理袋に入れるか、トップとサイド面を外してから、ひっくり返して灰を捨てるです。構造上の違いです。
オプション
今回は「サイドテーブル」を同時に購入しましたがちょっと高いので、100均の代用も一考だと思います。ただ機能的には気に入ってます。オプションはこの他にもあり、天板を網に取り替えて焚火台にする「焚き火グリル」がありますが、焚火台にするのはもったいないのでスキップしました。さらに上位モデルのT-Brick Maxという二階建ての製品があります。これは、T-Brickの「上部拡張ユニット」を組み合わせた製品です。最初に検討はしましたが、価格が高いので諦めました。ただ、上部は後でも追加購入でき、ガラス面を入れ替えたり上下左右好きにアレンジできます。そもそも TIMBER ではガラス面がオプション販売されてますが、T-Brick では Maxを買わせようとする狙いからか、ガラス面だけのオプションがないのです。やはり燃える炎が見えるのは魅力的で二階建てにつられてしまいそうです。
ストーブ調理にはメスティンの色々な使い方が大活躍
ストーブが縦長だからか、ハンドルもあるメスティンがストーブ調理で便利で色々な使い方ができます。まずは、メスティン・ラージの蓋と中敷きです。ラージの本体はストーブの下でオーブン的に使いますが、以前トラベラーで試した時は少し熱が弱かったです。
食事まで、取り敢えずアジフライを温めます。ところが、あまりにもアジの脂というかコロモが落ちて燃え焦げたので、洗っても落ちませんでした。クレンザーとかなら落ちるでしょうが、気にしないので放置しますが、この通りメスティン蓋の伝熱性は十分です。
トースターとしては機能して、バンはいい感じで焼けました。前回コロッケを温めたのが Traveller でしたが、温まったという印象があるので、上部チタン板の温度は T-Brick の方が高い気がします。面積が違うし板の厚みも0.6mm と1.0mm と違います。中の容積が大きい分、外に熱気がすぐに出ず、ストーブ内の温度が高いからかもしれません。
シチューを煮立ててるところですが、火が強すぎて煮えくり返ってます。
次はメスティン中型サイズで炊飯です。今回は、水が少なかったのか、吹きこぼれませんでしたが、こぼれてもストーブを汚さない対策です。
煙突ガード
毎回使ってる煙突ガードですが、両端が切りっぱなしで引っかかるので、内側に折り曲げて処理しました。
巻いた感じも綺麗で収納もスッキリしました。
まとめ
今回デビューのポモリー T-Brick と Traveller ですが、どちらも似て非なる製品なので、しばらくは 2台持ちで使い分ける事になりそうです。パップテントでソロキャンプならトラベラーが軽くてお手軽。未開封の Pomoly STOVEHUT 70のソロキャンプはやはり Traveller でしょうか。本格的に調理したり、拡張機能を楽しむならT-Brickということでしょう。
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